畳の上で暮らす


長崎に行ってきました。出島は思った以上に復元されていた。
中学生の頃だったか、歴史教科書で扇型という異様な形の島の図を見て、いたく興味というか想像をかきたてられたものだった。
(とはいえ特に調べることもしなかったけれど)
当時のカピタンが出島の家々のミニチュアを作らせてライデンに送ったものが残っているそうで(へえ!)、絵画や発掘成果やその他もろもろを参考に復元事業をずっと進めているそうです。その過程もいっぱい語られていた。発掘品の陶磁器の展示もずいぶんあった。

この写真は扇型の短弦側と長崎の街を隔てる海だったところ。
島の周りはすっかり埋めたてられて久しく、海だったところにもしっかり町が広がっている。
どんなに復元が進んでも、その街を一切取り払ってしまうことはできないから、出られない閉塞感、渡れない閉塞感を実感できるような形にはならないのだろうな。