2011-01-01から1年間の記事一覧

栃木三題

・「歌麿と栃木」とちぎ蔵の街美術館、11月12日〜11月27日 もう終わっています。歌麿は栃木県栃木市に滞在したことがあって、最近相次いで再出現した肉筆画3点と、歌麿と街の関係を示す資料・江戸東京博物館の版本・版画が出ていました。美人画と恵比寿大黒…

本屋あそび

出先で仕事を終えてほっとして銀座をうろうろしていると、教文館の前に来る。ええと有名ですよね、入ったことはある気はする。雑誌の一階でクウネルを買いそうになり、いやいや小さくて軽い本を、と階段を上ると「作家の素顔・別の顔」(だったかな)という…

菱田春草展

長野県立信濃美術館、10月16日で終了 古い話ですいません。没後100年。朦朧体問題を追及していました。図録に出ていた「朦朧体」という言葉の由来も面白かった。「朦朧法」じゃない理由。漱石も一瞬朦朧体って呼ばれたんだって(確認しようと思ったけれど図…

些事

朝ゆっくり起きる。ご飯玉(ご飯をラップで丸めたもの)をチンして朝ごはんにする。私が作るごはん玉はいびつで大小様々なのだけれど、気分によって大きさとかたちが選べて良い。冷凍庫のドアを開けるたびに転がり落ちてくるけれど。今日は大きいのにする。 …

たまにはまだ終わっていないもののことを

どちらも「やまと絵の風景画」のことが面白い展覧会。青が緑がきれいだ。 ・「松岡映丘」練馬区立美術館、10月9日〜11月23日 松岡映丘は歴史画の人ですがポスターにもあるように結構今の人も描いているのだなあ。結構震災と戦災で焼失っていうのが多くてかわ…

さいきん読んだ本

・宇江佐真理『雷桜』角川文庫、2004 面白かった。江戸時代、狼少女と心を病んだ若殿様の恋。主人公の凛々しい外れ者ぶりとそれを受け入れる家族・村の様子が良い。蒼井優主演で最近映画になっている。未見。 ・三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』メディア…

髪を切る

休日の昼、起きたら髪が鬱陶しいことこのうえなく、美容院に駆け込む。考えたら美容師さんも気の毒な仕事だ。せっかくすてきに仕上げたのに何ヶ月か後には無惨な「使用後」の頭を持ってこられるのだから。新大久保の焼肉店(たいへんおいしいが日本語が通じ…

実況中継EDO

板橋区立美術館、9月3日〜10月10日 江戸時代の「写実」絵画の展覧会。「スケッチと真景図」「事件」「博物図譜」という3つの章で構成。 長谷川雪旦下図、子の雪堤が完成させたという「高嶋屋絵図」、江戸の酒屋「高嶋屋」の繁盛ぶりと御店の裏に広がる見事…

最近読んだ本

・フィッツジェラルド(永山篤一訳)『ベンジャミン・バトン』角川文庫、2009 さいきん映画になった表題作とSF・サスペンス風のフィッツジェラルド作品を集めた短編集。実は未訳がかなり多い(面白いの多いのに!)というあと書きにおおと思う。いつか誰か…

連絡

過去の記事を一掃しました。さっぱりしたかったのでさっぱりした。一番古いのが2004年の5月なので、途中にかなりブランクがあるものの7年ぐらい。 コメントとか星とか下さったかた、すいませんね。 今後もぼちぼち書いていくつもりです。気まぐれに、適当に…

「姿色端麗」

ハラ・ミュージアム・アーク、10月26日まで。また行ってきました。美人が出てくる絵の特集(人がいない絵もある)。近世初期風俗画の「縄暖簾図」。縄暖簾の間からのぞく美人。足下に小さな洋犬。女三の宮のイメージ。思った以上にクールだなあ。初期風俗画…

おんなじような

命日。花を持って墓場に集まってテーブルを出してお寿司を食べる。朝の雨も上がってよかった。秋の青空だ。アップルの人死んだね。なっちゃん(仮)とおんなじような歳だったね、おんなじような病気だった。享保とか刻まれた墓を見て、オガタコウリンとおん…