さいきん読んだ本

宇江佐真理雷桜』角川文庫、2004
面白かった。江戸時代、狼少女と心を病んだ若殿様の恋。主人公の凛々しい外れ者ぶりとそれを受け入れる家族・村の様子が良い。蒼井優主演で最近映画になっている。未見。
三上延ビブリア古書堂の事件手帖メディアワークス文庫、2011
本をめぐる小さな謎を解く。北村薫オマージュらしきものも埋め込まれています。一応ラノベ?なので語り手が男で探偵が内気な文学少女(だけど凄い知識量)で巨乳という設定ですが、ありがたいことに巨乳については控えめな言及。無愛想な女子高校生とセドリのおじさんの話がよかった。シリーズ化して2巻目が出ているみたい。あと語り手が難読者という設定もちょっと気になるところ。
津原泰水ブラバン新潮文庫、2009
この本の単行本が出た時の紹介記事で、中学生の頃愛読していた「少女小説」の作家「津原やすみ」が実は男だったことに気づき驚愕した。やっと手にとってみた。ああーこういう蘊蓄垂れがあったなあ。たしかに男だなあ。少女小説にも色々な手触りの作品がありました。吹奏楽部という設定も痛く懐かしく(でも再結成とか現実には勘弁)、楽器に関するあれこれも、へえそうでしたかと思う。
小畑健バクマン集英社、2011
もう買うのよそうかと思い始めたところだったけれど、また面白くなってきた。ネット上で意見を集めてストーリーをつくる(のはダメだよ)という話。もともと集団(工房)制作のマンガでこれがなんでダメかっていうのはちょっと面白いなあ。