2012-01-01から1年間の記事一覧

さあ帰ろう

ソフトが何とか立ち直って年賀状もだいたいできた。さあ帰ろう。

柴田是真展

根津美術館、12月16日まで 江戸と近代を生きた漆の人。絵と漆の両方(この二つは一応別ジャンルと認識していたという考えでよいのだよね)をやった人。変わり塗の達人で、漆には見えないとか違うものに見えるとかそういう技を駆使するなどした人。受容する側…

はすの葉裏の穴と水

さいきん読んだ本

全身翻訳家 (ちくま文庫)作者: 鴻巣友季子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/08/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (17件) を見る明治大正 翻訳ワンダーランド (新潮新書)作者: 鴻巣友季子出版社/メーカー: 新潮社発売日: …

白鳥にまみれる

夜、静かにしていると白鳥が渡る声が時々聞こえるようになった。去年は「かぽ かぽ」と聞こえたけれど、今年の私の耳には「コウコウ、コウコウ」と聞こえる。そろそろかなと思って大きいほうの沼に行く。ちょうど餌やりの時間で、数十羽の白鳥とおびただしい…

濱田が出逢った魅惑の近代

益子陶芸美術館(栃木県)、 9月15日(土)〜12月2日(日) 濱田庄司という益子とか民芸とかを象徴する陶芸家の顔がどーんとアップで刷られたポスターに気を呑まれてつい行ってしまった。入ったらいきなり岡本太郎の「座ることを拒否する椅子」が置いてあっ…

近代の女性南画家 奥原晴湖・跡見花蹊・野口小蘋

小山市立車屋美術館(栃木県)、11月23日(金)〜1月14日(日) 奥原晴湖・跡見花蹊・野口小蘋という明治時代に「南画」ジャンルで活動した(超人気作家だったり宮廷画家だったりした)女性画家3人を並べた展覧会。マニアックだなー。床も壁も真っ白い部屋に靴…

怠けものの話

怠けものの話 (ちくま文学の森)作者: 安野光雅,井上ひさし,池内紀,森毅出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1989/03メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (5件) を見る最近はじまった駅の貸し出し本コーナーを何だかイマイチだなーと眺める日…

冬の舟

小江戸川越江戸絵画

川越市立美術館、11月16日(火)〜12月16日(日) なんか呪文みたいだなーコエドカワゴエエドカイガ…と思いながら電車で川越。駅からバス。バス停からまた歩く。寒い! 川越はこの美術館のためにもう何度か来ているのだけれど、美術館ができるまでは私の中では「…

かもにまみれる

最近はこもって宿題やっているかそわそわ出かけているかばかりだったので、久しぶりに自転車に乗って風にあたってきた。いつもの沼。ほとりでお茶と読書をしてから出発。 年中いるいつもの白鳥たちが意地汚い感じで草をむさぼり食っているのをからかう。 続…

船田玉樹展 創造の森へ

ヒルサイドフォーラム(代官山)、11月21日〜12月9日 とおりかかったらやっていたのでさくっと見る。大作はだいたい今春の練馬区美に出ていたものかな。立てまわされた屏風の間を抜けるような演出とかも良い感じでした。アトリエ再現もあり、ものすごく分厚…

代官山蔦屋書店

やぼ用ついでに前から行ってみたかったここへ。3つの棟に分かれていて、一階がだいたい本屋さん二階がCD屋さんとDVD屋さん、カフェ。スタバも別についているよーという構成。天井まで本棚があるよー天国!な部屋を次から次へと抜ける。部屋ごとにテー…

こて絵の鯛

最近読んだ本

江戸東京を支えた舟運の路―内川廻しの記憶を探る (水と“まち”の物語)作者: 難波匡甫出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2010/04メディア: 単行本この商品を含むブログを見る私の浅草 (新潮文庫)作者: 沢村貞子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1987/11メ…

意外な正体

夏まではよく行っていた近所の台湾料理屋さんに、かなり久しぶりに行った。看板のライトがついていないので、様子が変だなーと思いながら階段を昇ってのぞきこむと、やっぱり身内の貸し切り。お友達とヌーヴォーを空ける会だって。まあそれはしょうがないの…

いつぞやの秋

今年は(も)ろくに紅葉を見ていないなあ。

アルゴ

イラン革命の波の中で、米国大使館さ占拠されたという事件があった、のは、何となく聞いたことがあった。襲撃のさなかに逃げ出してカナダ大使私邸に逃げ込んだものの、出国はできず見つかったら確実に公開処刑にされるだろうという6人を、架空映画のプロジ…

半透明の水と亀

さいきん読んだ

火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)作者: レイブラッドベリ,Ray Bradbury,小笠原豊樹出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/07/10メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 104回この商品を含むブログ (53件) を見る美しかった…。こんなふうとは思わなかった。高杉さん…

維新の洋画家 川村清雄

江戸東京博物館、10月8日(月祝)〜12月2日(日) おもしろかった。画家の展覧会なのだけれど、むしろ歴史展示。どんな家か(祖父は大坂・長崎奉行もつとめてたという)、10代で明治維新を迎えて(1952生まれ)、ヴェネチアでどんな風に絵を学んだか。昭和の…

中国絵画―住友コレクションの白眉

泉屋博古館、10月13日(土)〜12月16日(日) 住友財閥の当主2代が明治から昭和期にかけて収集した中国絵画。 最初の漸江(明末清初の画家)の2つの巻子(特に若い方)にいきなりやられてしまう。乾いた墨の線の重なり。岸辺で水から露出している土を描い…

旧三笠ホテル

千住博美術館

そうそう軽井沢に去年だったかに開館したのでした。いま元気のいい建築家が設計した建物。うわー。現存作家だからこそできる空間かもー。と、鵜の目鷹の目で観ました。床がゆるやかな坂になっているとか、面白いのよ。植栽も珍しいものがいっぱい。手入れも…

軽井沢

そういえば秋のはじめに職場の旅行で軽井沢に行ったのでした。中学生ぐらいの時に家族で来て以来。私の実家からは随分遠いのだけれど関東では結構みなさん気軽に行くらしい。 万平ホテルでは独りランチをしている中高年の女性や男性が何人かいたのが印象深か…

孟母自慢

タイガー・マザー作者: エイミー・チュア,齋藤孝出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2011/05/17メディア: ハードカバー クリック: 10回この商品を含むブログ (10件) を見るネット本屋からの包みを開けたとたん、勝ち誇った顔の女の人の写真が出てきてぎょっ…

しか

先月宿だけを奈良に取った時、多少は奈良の空気をと思って、JRの駅からぐるっと興福寺前に行って奈良まちを少し歩いて近鉄に乗った。興福寺の工事がどんどん進んでいる。なあんにもない感じも良かったんだけれどね。 鹿せんべいを売っているおばちゃんと、こ…

最近読んだものいろいろ

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2004/12/18メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 414回この商品を含むブログ (658件) を見るそして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)作者: アガサ…

旅の中で読んだもの

「もってこーい」長崎くんち入門百科―この1冊で長崎っ子の「こころのふるさと」がわかる (長崎游学マップ)作者: 長崎くんち塾出版社/メーカー: 長崎文献社発売日: 2011/10メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る阿蘭陀が通る: 人…