柴田是真展

根津美術館、12月16日まで
江戸と近代を生きた漆の人。絵と漆の両方(この二つは一応別ジャンルと認識していたという考えでよいのだよね)をやった人。変わり塗の達人で、漆には見えないとか違うものに見えるとかそういう技を駆使するなどした人。受容する側に質感の違いを愛でる視線と手があったということだね。なんかもう、いままさに考えていることを別の素材でやっているわと思った。それも含め、今年の仕舞いに見るのにふさわしい人だったかもナーというのが個人的な感慨。それにしても漆絵って保存と修理が大変そう。状態の悪いものは少なかったけれど。
(アア年賀状をやらなくては。)