アルゴ

イラン革命の波の中で、米国大使館さ占拠されたという事件があった、のは、何となく聞いたことがあった。襲撃のさなかに逃げ出してカナダ大使私邸に逃げ込んだものの、出国はできず見つかったら確実に公開処刑にされるだろうという6人を、架空映画のプロジェクトをでっちあげて救出するという実話から。とんちの効いた話なので軽やかに面白く仕立ててあると予想したのだけれど、全然違う手触りでビックリした。1979年から80年にかけて起こった話で、その当時のテレビ映像を彷彿とさせる、ちょっと暑苦しいざらざらとした映像でつづられていた。見ているあいだ呼吸をひかえていたのか、観終わったあとしばらく頭がくらくらした。おもしろかったです。