白鳥にまみれる


夜、静かにしていると白鳥が渡る声が時々聞こえるようになった。去年は「かぽ かぽ」と聞こえたけれど、今年の私の耳には「コウコウ、コウコウ」と聞こえる。そろそろかなと思って大きいほうの沼に行く。ちょうど餌やりの時間で、数十羽の白鳥とおびただしい数のカモが集まっているところだった。陸に上がって来ている白鳥もいたので、保存会のおじさんおばさんからパンをわけてもらって差し出すと、一瞬ためらって、思い切って奪うという感じで食べる。一緒に手もちょっと噛まれる。ためらった末に食べないひと*1も多い。
今日は天気悪いから飛ぶの早いな、とおじさんが言うので1時間ぐらいねばったけれど飛ばない。小雨が降って風邪ひいちゃたいへんと撤収。いまいち要領を得ないのだけれど、おじさんの話によれば「(私にとっての)いつもの沼」を朝7時とか8時とかに飛び立ってやってきて、夕方にこの大きい沼を飛び立つという。また今度。飛来のピークは年が明けてから。今度は防寒もばっちりして来よう。
というわけで、とらこさんからおたずねのあった羽ばたきの音の件は未解決です。驚いて数メートルとびすさった時の羽音は大きい鳥らしい、ばらら、ぶるる、という感じのプロペラめいた音だったような気がします。

*1:動物の個体を呼ぶ適当な指示語が思い浮かばない。「者」じゃ冷たい