怠けものの話

怠けものの話 (ちくま文学の森)

怠けものの話 (ちくま文学の森)

最近はじまった駅の貸し出し本コーナーを何だかイマイチだなーと眺める日々が続いていたのだけれど、こんなのがあって借りてきた。通勤の電車の中で読むのが本来ですが、枕頭書として少しずつ楽しんだ。古今東西の怠けものたちおそるべし!炭鉱で時計を見に行っては戻り仲間に時間を告げて休憩を促し、休憩が終わると時計を見に行きという往復で日を過ごす坑夫の話など。もちろん本来はその人も掘るべきなのだけれど、この人がいないとなぜかみんなやりづらくて仕方がない。上野英信「スカブラの話」(直木賞を受賞した葉室麟がしきりと持ち出していたのはこの人か)。早く返さなくちゃ。