最近読んだ本

フィッツジェラルド(永山篤一訳)『ベンジャミン・バトン』角川文庫、2009
さいきん映画になった表題作とSF・サスペンス風のフィッツジェラルド作品を集めた短編集。実は未訳がかなり多い(面白いの多いのに!)というあと書きにおおと思う。いつか誰か訳して!「ダンスパーティーの惨劇」のダンサーがちょっとよかった。
・塩出浩之『岡倉天心大川周明 「アジア」を考えた知識人たち』山川出版社、2011
岡倉天心(美術畑の人)の「アジアは一つ」がどちらに向けて言われていたか、そして大正二年というけっこう早い時期亡くなった天心の著作(英語)がどういうタイミングで引っ張り出されたか。「アジア」の人は「アジア」の他の地域のことを欧米経由で知る。