猪谷千香『つながる図書館』

公共図書館のこれからのありかた。「無料貸本屋」から「リサーチの拠点」へ、それからまちづくりの核としての図書館。
例のツタヤ図書館(武雄市図書館)も登場、この図書館で町おこし(観光の目玉?)をしようとしていると知ってちょっとびっくりした。私は郷土資料を見によその土地の図書館に行くし、代官山蔦屋も見に行って楽しかったけど、うーん、ありなのかなあ。ツタヤじゃしょんぼりだけれど、代官山蔦屋ならありかもなあ。でも買えないし遠方居住者じゃ借りられない?と思ったら国内居住者なら借りられて、宅配でも返せるらしい。なかなか優秀。
観光資源というなら、この著者が言うように、併設の歴史資料館が持っているすごい蘭学資料の常設コーナーがほしい。それと図書館も郷土資料をキッチリ押さえておしゃれに棚を作ってあるといいな。あとは図書館って、そこにいる司書で大分違うのを目の当たりにした経験があるので、市長が変わっても、受託会社が変わっても、受託会社の業績が悪化しても中の人がやる気を持って長く働ける環境を整えてもらえればいいなと思いました。
そのほか千葉県船橋市内に増殖中の民間図書館とか、「住みたい」と言われるぐらい居心地のいい武蔵野プレイスとか、面白そうな図書館が色々載っていました。図書館観光か…。