最近読んだもの
・三浦しをん『舟を編む』
辞書編纂の世界。特殊なお仕事ものとしてもとても面白かった。特異な能力を持っているけれど世の中を生きにくい人が天職とめぐり合って、世の中をちゃんと生きてゆくはなし。
・『ユリイカ2012年3月号 特集=辞書の世界』
・村岡恵理『アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)』
赤毛のアンの翻訳者・村岡花子の「腹心の友」がこの人だったとは。それにしても大正期の「女流文学者」ってみんな知り合いなのだねえ。
・モンゴメリ『赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫)』
・モンゴメリ『アンの青春 赤毛のアン・シリーズ 2 (新潮文庫)』
というわけで懐かしきアンシリーズ。村で生きることを選択するということ。青年団みたいなこともやっているな。そして自然の、花の描写。
・森薫『森薫拾遺集 (ビームコミックス)』
好きなことを楽しそうにやっている人を半ばあきれながら眺めるのはたのしいことです。
・小泉和子編『女中がいた昭和 (らんぷの本)』
編者は家具史研究などで名前を聞く人。その人が自宅を「昭和のくらし博物館」として公開していて、この本もその博物館の企画展の成果として出されたもの。家に他人がいるってどういう気分かしらね、と『細雪』の映画を観て思ったことがありました。