東京観光


2週間日ほど前、両親が泊まりにやってきた。きれいに住んでいるねというお言葉をいただきほっとする。お掃除ロボット・アン先生(アナバスという製品名なのでこう呼んでいる)の健気な働きぶりを披露。夜は蕎麦屋、のち家飲み。
翌日、ゴルフおたくの父は山に放ち、母と東京観光。大混乱のダイヤに辟易しつつ錦糸町へ。東武のホテルの高層階のレストランを予約して、スカイツリーを眺めながらのランチ。帰り際に反対側にまわると東京タワーも見えた。こちらに来る前の予告電話では、結婚したばかりの兄のヨメの愚痴を早速持参する様子だったけれど、同居しているわけでもないので大してネタもない。隣席のマダム二人組の「いい子なんだけどねー」と言いながらの細かいヨメチェックトークが耳に入ってくる。あんなにいっぱいしゃべれる人尊敬しちゃう、とつくづく母が言う。そう、うちの家族はある出来事とそれに対する自分の感想を微に入り細にわたって(あるいは面白おかしく)再現するという技を持たないのだった。
有楽町に移動して出光美術館のラウンジから皇居の桜を見下ろす計画だったけれど、大して桜はないのでアテがはずれた。青銅器を中心とした展示。
徒歩で銀座に向かい、うおがし銘茶の店でお茶を買い、洋菓子ウエストでお茶。初めて入ったのだけれど、平日だったせいもあるか、ネズミ色の背広のおじさん方が案外多くてちょっと意外。お買い物親子なども次々と入ってきて狭い店は満席。「ルノアール」(という東京周辺の喫茶店チェーン)を端正にしたを感じ。普段遣いがこれというのは羨ましい。シュークリームと紅茶を頼む。3歳まで住んでいた家で母がよくシュークリームを買ってきたことを思い出して言ってみるけれど、母は覚えていないようだった。
町に帰って父と公園で待ち合わせ、満開の桜を背に写真をとる。温泉に寄りながら帰るとのこと。また来てね。