最近みたもの

貴婦人と一角獣
 国立新美術館、7月15日まで
元気になったら一角獣を見に行こう、と思いながら寝床で芸術新潮を見ていたので、行けてよかった。混んではいなかった。パリなんていついけるか分からないんだし。あの赤。あの千の花の模様。暗い講義室の中に浮かび上がるこのタピスリーのスライドをうとうとしながら眺めていた学生時代の記憶がぼんやりとよみがえる。ニューヨークのクロイスターズも行きそびれたので、あそこにある一角獣も来ないかな。
ドレスとかテントとか、「織物」の表現が他のものと格段に違って気合が入ってリアルな感じがしたのはやっぱりこの「絵」をつくっている人が織物の人だからだろうか。「画中画」ならぬ「織物中織物」。ショップではうさぎの絆創膏などを購入。
展覧会の後はライブラリで図録や雑誌その他を物色。この美術館が出来る時、色々残念な気分がしたものだけれど、なんだかこの無駄に広い空間は案外好きかも。高校生の頃にうろうろしていた、美術館や劇場のある無駄に広い建物を思い出す。お弁当を食べたりなどしていたよな。
もののあはれと日本の美
屏風やら絵巻物やら工芸やら、千の花たちが。ぼうっと眺める。扇面法華経とかものすごいものがひょいと出ている。
・ファインバーグコレクション展 江戸絵画の奇跡
江戸東京博物館、5月21日から7月15日まで
意外におもしろかった!文人画に色々良いものがあって楽しかった。小発見をして色々考え込む。